デイトレードで稼ぐために、必ず身に付けておくべき重要な技術とは何でしょう?
それは、「株価チャートを読み解くチカラ」です。
株価チャートが示す「ローソク足の形」や「移動平均線の向き」などは、投資家の心理状況や相場の流れを反映させたもので、デイトレードを成功へと導く重要な指標となります。
この株価チャートを正確に読み解くことができれば、勝率の高いエントリーのポイントや、収益性の高い利益確定のタイミングなどがハッキリと見えるようになります。
このページでは、デイトレ初心者の方がまず始めに知っておいて欲しい「ローソク足の見方」に始まり、「移動平均線」や「トレンドライン」を使ったデイトレ手法など、基本を踏まえたチャート分析の方法をご紹介します。
このページで分かるデイトレのこと
デイトレードをする上で知って起きたいローソク足チャートの基本的な見方
デイトレードをする上で、株価の方向感や売買の強さを表す”チャート”を読めることは必須の条件。
その中でも、ローソク足は相場の流れや投資家の心理を反映させたもので、取引を成功へと導く重要な指標となります。
ローソク足が示す形やパターンは、売り買いのタイミングを導く”シグナル”として広く認識され、デイトレードにおいては明日の銘柄選びや場中の判断材料など、幅広い取引の場面で活用されています。
デイトレードの手法を身に付けるスタートアップとして、初心者の方はまずこのローソク足が表す意味や見方を知る事です。
後ほどご紹介するデイトレ手法の多くは、ローソク足の形や組合せを使ったテクニカル分析指標をご紹介しています。
ローソク足が示す「売り手と買い手の勢力関係」が見えれば、今まで見えていた株価チャートが全く違ったように見えるようになるはずです。
ローソク足の見方
ローソク足とは、株価の値動きを「始値」「高値」「安値」「終値」と4つの段階でグラフ化したもので、一定の期間内で株価がどのように動いたのかを把握できます。
ローソク足チャートの表示期間は、「月足」「週足」「日足」などに分かれ、日中足をさらに分刻みで表示した「分足」などがあります。
ローソク足を形作る四本値
- 始値:一定の期間内で始めについた価格
- 終値:一定の期間内で最後についた価格
- 高値:一定の期間内で最も高い価格
- 安値:一定の期間内で最も安い価格
デイトレードの場合、「日足」と「分足」この2つのローソク足が重点的にみられ、場中の短い時間をフォーカスした「5分足」や「1分足」が良く使われています。
下の画像が【セガサミーホールディングス(6460)】の日足・分足チャートです。
この画像のうち、分足チャートだけを見るとジリジリと値を下げているように見えますが、日足チャートを見ると綺麗な上昇トレンドを形成しているのが分かります。
このように、分足だけを見ると値を下げているように見えて、実はドンドン値を上げている最中という銘柄は多くあります。
デイトレードで「日足」と「分足」の両方が見られる大きな理由がこれです。
ローソク足チャートが表す株価の流れは、『日足⇒分足』と絞り込むと読みやすく、また期間を変えて比較することで値動きの方向がイメージしやすくなります。
ローソク足の陽線と陰線
ある期間の株価が、始値より終値が高い場合のローソク足を「陽線(ようせん)」といい、反対に始値より終値が安い場合を「陰線(いんせん)」、始値と終値の間のバーを「実体(柱)」と言います。
この実体の長さから相場の強弱を読み取ることができ、一般的に「実体の長い陽線=上げ」、反対に「実体の長い陰線=下げ(または相場の転換)」を表します。
一方で、ローソク足の実体の短い陽線が現れた場合は「相場のもみ合い」、陰線が現れた場合は「相場のこう着状態」を暗示させるサインと見られています。
そして、ローソク足の上下に伸びる線を「ヒゲ」といい、上に伸びる線を「上ヒゲ」、下に伸びる線を「下ヒゲ」と言います。
ローソク足の上ヒゲと下ヒゲ
ローソク足の実体が”始まりと終わりの価格差”を表すのに対して、ヒゲは”実体との価格差(高値と安値)”を表します。
ローソク足から上下に伸びるヒゲの長さは、”売り手と買い手の勢力関係”を表し、例えば、下に伸びるヒゲからは「買い圧力の強さ」、上に伸びるヒゲからは「売り圧力の強さ」を読み取ることができます。
ヒゲの位置が表す二つのシグナル
- 上ヒゲ:上値では利益確定の売りが多いことを表す
- 下ヒゲ:下値での買いが多いことを表している
このように、1つのローソク足の形だけを見ても、今後の値動きを予測するための重要なヒントが隠されています。
株価がいくらぐらいまで上がると売られて上ヒゲを形成すること多いなとか、株価がいくらぐらいまで下げると買われて下ヒゲを形成することが多いなどが分かってくれば、エントリーポイントの目安となる株価を決めやすくなるかと思います。
ローソク足の形や組合せのパターンは数多くあり、”売買のタイミングを決めるサイン”としても見られています。
ローソク足のチャート・パターンを使うときの注意
売り・買いのサインとして見られるローソク足の形は、さまざまな種類・パターンが存在します。
しかしその全てを丸暗記したりする必要はありません。
また、必ずサイン通りに株価が動くとも限りません。
同じローソク足の形が現れたとしても状況によって意味が大きく違ってくるため、”どのような局面で””いつどんな形で現れたのか?”が重要になってきます。
移動平均線とローソク足で見える「デイトレードの買いタイミング」
これまでにご紹介したローソク足の形は、1つのパターンだけでも大きな意味を持ちますが、さらに、他の分析指標とローソク足を組み合わせることで”銘柄選びの基準”や”売買タイミングの見極め”として活用することができます。
その一つが「移動平均線」です。
移動平均線とは?
移動平均線とは、一定期間の終値の平均値を線でつなぎ合わせて折れ線グラフで表した指標のこと。
一般的な株価チャートには、ローソク足や出来高のほかに、2本から3本の折れ線が配置されていると思います。
この折れ線グラフが「移動平均線」です。
上記の画像は、日足チャートを表示させた際の移動平均線です。
緑色で表示されている線が「短期線(5日)」、青色が「中期線(25日)」、赤色が「長期線(50日)」です。
ローソク足だけでは掴み切れなかった相場のトレンドや傾きを、この移動平均線を使うと一目で把握できるようになります。
一般的に使われる移動平均線の期間別の種類
- 短期線(5日・25日・75日)
- 中期線(13週・26週・52週)
- 長期線(12ヵ月・24ヵ月・60ヵ月)
株価の値動きは基本的に日々変化する予測が難しいものです。
しかし、過去にたどった株価の平均値と現在の株価を比較することで、そこに一定の法則や規則性を見出すことが可能になります。
移動平均線で見える株価の流れ
- 現在の株価が一定期間の平均と比べてどの位置にいるのか?
- 株価はどのように流れているか?(上昇・下落、または横ばい)
- 株価の流れがどのように変化しているか?
デイトレードでは、この3点が銘柄選びのチェックポイントとして広く活用されています。
とくに、日中の移動平均線を使った株価の流れ(トレンド)は、明日の銘柄選びや戦略立ての重要な指標として活用されています。
移動平均線で見る株価の流れ・トレンド分析の基本
移動平均線は、その傾きによって相場の方向や株価の流れを分かりやすく示してくれるテクニカル指標の1つです。
移動平均線がしっかりと上向きに推移していれば「上昇トレンド」にあり、逆に下向きに推移する場合は「下降トレンド」、または「横ばい」と、相場が向かう方向を非常にシンプルな形で見せてくれます。
一方、移動平均線を使ったトレンドは、時と場合によって方向感を掴みにくい難解な局面であることも知らせてくれます。
株価の流れを掴むトレンド分析の基本として、2つの局面を使って解説します。
売買のタイミングを掴みやすいトレンドの方向感
上記の画像は、5日・25日・75日の移動平均線を表示された日足チャートです。
四角で囲った3つの局面を見ると、短期・中期・長期の移動平均線がどれも上向きなのがハッキリと分かります。
また、中期線が株価を下支えしていることから、しっかり買いに行ける局面だと言えます。
反対に、3本の移動平均線の方向がバラバラで、ローソク足がその間に挟まれてしまうような局面では、株価の流れを掴むことができず、トレードの難易度も高くなってしまいます。
トレンドの方向感を掴みにくい難易度の高い局面
反対に、トレンドの方向感が掴みにくいケースを見ていきましょう。
この画像の場合、四角で囲った3本の移動平均線がバラバラに推移し、トレンドの方向感を失ってしまっているのが分かります。
また、前日の終値から値を大きく飛ばすことが度々見られることから、トレンドの方向感を掴みにくい難易度の高い局面にあると言えます。
このように、トレンドの方向感が掴みにくい難しい局面は出来るだけ避けて、株価の流れを読みやすい銘柄に絞り込むことが重要です。
デイトレードにおける移動平均線を使った銘柄選び・売買タイミングの手法
これまでにご紹介してきたローソク足と移動平均線の見方は、銘柄選びや売買タイミングの見極めにどのように使えるのか?
幅広い局面で活用できる基本的な3つの手法をご紹介します。
5日移動平均線の向きとローソク足の形と位置
この画像は、5日移動平均線を表示させた日足チャートです。
四角で囲った3つの局面に注目してみて下さい。
株価を一段高へと引き上げるタイミングでは、実体の長い陽線が立ち、5日移動平均線よりも上に位置しているのにお気づきでしょうか?
また反対に、一旦の調整を迎えたタイミングでは、5日移動平均線より下に陰線が立つことが多くなります。
3本の移動平均線が上向きで、5日移動平均線より上に陽線が立ったときは積極的に買いに行けるタイミングと言えます。
また、5日移動平均線が大きく上向きに推移する局面では、翌日も陽線で終わる傾向がみられるため、寄付きから買いに行きやすくなります。
移動平均線乖離率を使ったリバウンド狙い
「移動平均線乖離率」とは、今の株価と移動平均線との離れ具合いを比率にしたものです。
一般的に、移動平均線から大きく離れた株価は、一定の比率に到達すると反発(リバウンド)して値を戻し始めます。
デイトレードではこの反発のタイミングを狙った「逆張り」が多く使われます。
この日足チャートを例にすると、25日移動平均線が描く上昇トレンドから一転して、一時的に大きく値を下げる局面があります。
その後、2日続けて大きな陽線を立てて元の水準近くまで値を戻しています。
この陽線をピンポイントで狙っていく手法です。
この移動平均線乖離率を使った逆張り手法は、仕込みのタイミングが難しく損切りの早い判断が求められます。
逆張り手法に関する基礎知識、適した銘柄や相場環境など、別のページにて詳しくまとめていきます。
25日移動平均線を支持線(サポートライン)にした反発狙い
移動平均線は、株価の流れやトレンドの方向感を示すだけでなく、上昇と下落の転換点を支える(押さえる)境界線としても見ることができます。
この特性を利用したのが、25日移動平均線を支持線(サポートライン)にした反発狙いです。
この日足チャートの丸印で囲った局面を見ると、上昇の流れにあった株価が一時的に下落、25日移動平均線を割るか割らないかという微妙な局面を迎えています。
しかし、25日移動平均線にローソク足が振れたタイミングで実体の大きな陽線を立てて反発。
25日移動平均線が下値を支える格好で上昇の流れを維持させています。
このように、移動平均線はトレンドの節目を支える(または上から押さえる)境界線の役割があり、投資家の多くがこの移動平均線を支持線(サポートライン)として見てトレードしています。
そのため、「下げ止まれば買い」「一息入れた押し目買い」と意識されるため陽線を立てて反発を見せるのです。
デイトレードをする上で知って起きたいトレンドラインの引き方と具体的な使い方
株価の流れには”上昇トレンド”と”下降トレンド”、そして”横ばい”と3つの局面があります。
この3つの局面をより正確に把握するための補助線が「トレンドライン」です。
このトレンドラインの正しい引き方を知れば、それぞれの局面が転換を迎える重要なサインをいち早く見つけることができる為、デイトレードには必須の分析ツールと言えます。
そのトレンドの転換を見極めるために使われるのが「サポートライン(支持線)」と「レジスタンスライン(抵抗線)」です。
サポートライン(支持線)とは?
サポートラインとは、ローソク足の安値と安値を結んだ線のことで、別名「下値支持線」と言います。
このサポートラインがどのような物なのか、まずは下の画像をご覧ください。
ローソク足の安値と安値を結んだ水平な線(赤色の線)、これがサポートラインです。
上記のチャートを見ると、サポートラインの付近まで株価が下がり、ローソク足と触れそうになるタイミングが何度かありますが、株価はそのたびに反発して値を戻しています。
これは、サポートラインを引いた辺りを節目(境界線)に、「売り手」と「買い手」の攻防が行われていることを意味し、また多くのトレーダーが、この節目を意識し取引していると言えるのです。(多くのトレーダーが同じサポートラインを引いている。)
この場合、節目とみられるサポートラインを割り込まなかったことで、「買い手が優勢」と評価されたことで、陽線を立てて値を上げることになったわけです。
デイトレードにおいては、このトレンド転換を積極的に狙って利ザヤを稼いでいきます。
レジスタンスライン(抵抗線)とは?
レジスタンスラインとは、ローソク足の高値と高値を結んだ線のことで、別名「上値抵抗線」といいます。
下の画像のうち、青色の水平線がレジスタンスラインです。
先ほどご紹介したサポートラインとは対照的に、このレジスタンスラインは上値を押さえつけている節目(境界線)としてみることができ、この節目を抜けたポイントがトレンドの転換点にあたります。
何度か、レジスタンスラインを抜けるかどうかの攻防が行われたのち、ひとつ目の丸印(オレンジ)のポイントで本日の高値を更新。
一旦の落ち着きをみせるものの、ふたつ目の丸印のポイントで高値をさらに更新して株価を急伸させています。
その後、この日の最高値に位置するレジスタンスラインにチャレンジするものの、「売り手の勢力」に押されることとなり、ジリジリと値を下げていきます。
これまで、最初のブレイクポイントの境界線となっていたレジスタンスラインが、今後は下値を支えるサポートライン(赤色の水平線)として機能し始めます。
「サポートライン」と「レジスタンスライン」、高値と安値のそれぞれを結んだ水平線とローソク足の動きを見るだけで、買い手と売り手の攻防とブレイクのポイントが見えてきたのではないでしょうか?
次に、このサポートラインとレジスタンスラインを応用させた「トレンドラインの引き方」についてご紹介していきます。
トレンドラインの基本的な引き方
相場の流れには「上昇トレンド」と「下降トレンド」の二つが存在します。
このトレンドがどちらに向かっているのか?また、トレンドを支えている、または抑えている境界線はどこにあるのか?トレンドラインを引く事ができれば、こうした相場の流れを正確に把握することができます。
トレンドラインを引く事で出来ること
- 相場の流れや方向感を正確に把握することができる。
- 支持線と抵抗線がどこにあるのか分かる。
- エントリー、利益確定のポイントが決めやすくなる。
トレンドラインの基本的な引き方として、「上昇トレンドライン」と「下降トレンドライン」の2種類をご紹介します。
上昇トレンドライン
上昇トレンドラインは、相場が上昇局面にあるとき、ローソク足の安値と安値(2つ以上)を結んだ線のことです。
多くのトレーダーが意識しそうな目立った安値同士を結ぶのがポイントです。
上の画像のうち、右斜めに引かれた赤色の線が「上昇トレンドライン」です。
この上昇トレンドラインに、これまでにご紹介したレジスタンスラインを加えると、高値を抜けるブレイクポイント(オレンジの丸印)が見えてきます。
また、ローソク足が上昇トレンドラインを割り込む局面がありますが、この辺りで上昇相場の転換を予期できます。
下降トレンドライン
下降トレンドラインは、相場が下落局面にあるとき、ローソク足の高値と高値(2つ以上)を結んで引く事ができます。
下の画像のうち、斜めに引かれた青色の線が「下降トレンドライン」です。
この下降トレンドラインに、「サポートライン」を引くと、安値を割り込むポイント(オレンジ色の丸印)がハッキリと見えてきます。
また、これまでの「サポートライン」が「レジスタンスライン」の役割に切り替わり、高値を抜けることができず、売りの勢力に力負けして値をドンドン下げているのが分かります。
トレンドラインの基本的な引き方と具体的な使い方を、「サポートライン(支持線)」と「レジスタンスライン(抵抗線)」、そして2種類の「トレンドライン」をご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
トレンドラインの引き方に明確な正解はなく、その見方や引き方は無数に存在します。
重要なポイントは、「多くのデイトレーダーが意識すると思われる節目」に引く事です。
トレンドラインを応用させた相場の見方や売買ポイントの見極めなど、また別のページにてまとめて行きます。
ぜひそちらも参考にしてみてください。
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