株取引やFXに始めて興味を持った初心者の方から、短期トレードを新たに取り入れたい経験者の方まで。
- 「デイトレードを始めるにはどんな準備が必要?」
- 「デイトレ初心者が失敗しない為のベストなスタート方法は?」
など、そもそもな疑問を抱える方も多いのではないでしょうか?
デイトレードといえば、生々しい失敗体験や成功経験がネット上に飛び交う、賛否が別れる短期トレードの手法です。
スタート準備をしっかりと整えて勝率を高くしたいと思う方がいても不思議ではありません。
そんな方のために、デイトレードの特徴や稼げる仕組み、生活リズムに合わせた取引手法の見つけ方、準備するべき投資金額と資金を守るためのルール、デイトレ銘柄を見つける基準など、デイトレードを始めるための具体的方法を7つの項目にまとめました。
デイトレードが新たな収入源に変わるきっかけとなるように、7つの項目を是非参考にしてみて下さい。
このページで分かるデイトレのこと
デイトレ株初心者入門
1.デイトレードとは?
まず先に、「デイトレード」とは、購入した株を翌日に持ち越さず、その日(デイ)の内に売買を完結させる短期トレードを代表する取引手法のことを言います。
ポジションを翌日に持ち越さないことで、リスクの大半を株価の値動きに限定することができ、ループトレードという手法を活用することで、少額資金でも効率良く利益をコツコツと積み上げることが出来ます。
“リスクの大半を株価の値動きに限定することができ”と書くと、株初心者はどういうこと?と思われたりするかもしれませんが、株価は大引け後(取引終了後)に発表となったIR情報の内容などが翌日の株価に影響してきたりします。
IR(Investor Relations)とは?
企業が投資家に向け経営状況や財務状況や業績動向に関する情報などを発信する活動のことをいう。
日本ではインベスター・リレーションのことを「投資家向け広報」と訳されたりしているがIRという頭字語で表記することが定着している。
大引け後に悪材料視されそうなIRが発表となることもあるので、デイトレードは取引をその日のうちに完結させることで翌日にポジションを持ち越すことで起こりえるリスクを抑えることが出来るということですね。
デイトレードの2つの特徴
- リスクの大半を株価の変動に限定することが出来る。
- ループトレードを活用することで少額資金でも効率良く利益を狙える。
デイトレードは、この2つの特徴によって、誰もが持つ大きな悩み「資金量」と「損失リスク」を大きく軽減することが出来ます。
運用資金が何千万、何億とある人ならば、長期投資で配当金だけでも結構な利益を得れたりするかと思いますが、資金量がなければ塩漬け株を少し作ってしまっただけで資金効率はだいぶ悪くなってしまうかと思います。
株取引を長く続けられている方なら分かるかと思いますが、資金量がないのに塩漬け株を作り動かせる資金がない状況にしてしまうと、良さそうな銘柄があっても買うに買えず“チャートの動きをただただ見ているだけ”ということになってしまいます。
デイトレは日々チャートの動きを監視しトレードを繰り返すのが大変ではあるかもしれませんが、投資機会を常に狙っていくことが出来るので、投資資金が少額でも資金効率が高いトレードを見込むことが出来るのです。
また、デイトレでボラティリティ(値動きの幅)が高い銘柄をトレードするのはリスクが高いのでは?と思われたりもするかもしれませんが、ロスカット(損切り)を早めに行うことで損失リスクはだいぶ抑えることができ、大引け後に悪材料が出たとしても、デイトレードならば翌日の株価の下落リスクを回避することが出来ます。
なので世間一般的なネガティブなイメージとは逆に、デイトレードは初心者でもスタートしやすい優れた取引手法と言えるのです。
デイトレ株初心者入門
2.デイトレードは午前中だけでも利益を狙える投資手法
デイトレードを始めてみたいと考えている株初心者の中には、
- 今の職場環境でもデイトレで利益を出していけるだろうか?
- プロのように一日中チャート画面を見ていないとダメなのか?
- サラリーマン・主婦でもデイトレードで儲けれるのだろうか?
など、自分の置かれた環境でもデイトレードを始められるか不安に思う方もいるはずです。
デイトレーダーの中には、日々の取引結果や収支の増減をブログで公開する方も多く、その生活環境や境遇は、子育てに紛争する主婦やサラリーマン、脱サラして専業トレーダーに転職した方など様々です。
つまり、現実としてデイトレードを行いプラス収支をブログで報告している主婦やサラリーマン投資家の方がいるということは、生活リズムにあった投資スタイルさえ確立できれば主婦やサラリーマンをしながらでもデイトレードでしっかりと利益を得ることが出来るということです。
なので初心者の方はまず、こうした先輩デイトレーダーのブログを覗き見して、生活リズムや境遇の近い方を見つけるといいかもしれません。
あなたの生活環境に合った投資スタイルが実例となって見えてくるはずです。
兼業デイトレーダーの中には、値動きが活発になる「寄り付き」や「前引け間際」といった、午前中だけピンポイントに取引する方も多くいます。
午前中(9時~9時半頃)だけピンポイントでデイトレするだけなら、サラリーマンや主婦をしながらでも行うことが出来るのではないでしょうか。
デイトレ株初心者入門
3.デイトレードを始めるための資金について
デイトレードを始めるには必ずしも多額な投資資金が必要になるとは限りません。
しかし、投資資金の大小は、儲けや利益を左右する重要なポイントとなるため、余裕のある準備資金を用意しておくことがベストな選択です。
重要なことは、“自己資金の中でどのようなトレードが出来るのか?”を前もって知っておくことです。
「デイトレードに適した銘柄を制限なく売買できるか?」「取引手法を限定しない資金量か?」この2つ点を踏まえて、準備資金・一日の取引金額を設定するといいでしょう。
- デイトレ銘柄の選択肢を狭くしない資金量
- 資金配分・取引手法の選択肢を広くできる資金量
資金の目安となる上記2点を踏まえるとデイトレードを始めるには最低資金として50万円~100万円は用意したいところでしょうか。
【株初心者入門1】でご紹介したように、デイトレードならば少額だとしても資金効率を高めて回転させることも可能です。
しかし、せっかくの儲けのチャンスが訪れたとしても、資金量の問題で手が出せない!という悔しい失敗をしない為にも、投資スタンスに合った資金を準備することが重要です。
株初心者の方は少ない銘柄数を少額でトレードし、デイトレードのコツをまず掴むことが大切かと思いますが、デイトレードに慣れてくると、より多くの銘柄をトレードできるようになってくるかと思います。
なのでデイトレードを始めるための資金に関しては、少額(50万円)ほどでも数銘柄をトレード出来ますが、慣れてきて儲けのチャンスをしっかりと掴んでいきたいとなると、100万、200万と資金の余力を持ってトレードした方が当然ですがよりベターって感じでしょうか。
デイトレ株初心者入門
4.ロスカット(損切り)の重要性
デイトレードに限らず、株初心者の方が一番始めに考えておくべき重要なことが「大切な資金を減らさないための方法」つまり「資金管理のルール」です。
この“資金管理のルール”とは、ロスカット(損切り)をはじめとする大切な運用資金を守るための技術のことです。
資金管理のルールを確立させることは、結果的に利益を最大化させる技術にもつながります。
項目3で設定した資金をどのように守っていくのか?
リスクの許容範囲をどこに設定するか?
デイトレードを行う上で資金管理のルールを決める、基本的な3つの目安をご紹介します。
デイトレードにおける基本的な3つの損切りライン
- 予め決めた含み損の金額を損切りの基準にする。
- 値動き幅のパーセンテージを損切りの基準にする。
- サポートライン(支持線)を損切りの基準にする。
デイトレードは株価が下がった際にロスカットをどこで行うかを決めておくことが大切です。
デイトレードが上手いとされている方はまずロスカットが上手い人と言えるでしょう。
個人投資家で有名なBNF氏やcis氏もロスカットの大切さについて名言されているかと思いますが、BNF氏は“大事なのは損切りを早くすることでしょうか”“想定より下がった場合には、上がるまで待つことはせず、早めに損失を確定させています”などと話されています。
「見切り千両」という投資格言がありますが、損切りは損には違いないですが、損切りを早くすることで、大損を避けれることもあり、千金の価値があることもあるというのを頭にしっかりと入れておくようにしましょう。
ロスカット後すぐに株価が上がることもあるかと思いますが、ウォール街でも「Cut loss and let profit run.(損は落とせ、さらば利益は大ならん)」と言われていたり、ロスカット関連の格言は他にも「損切りはすばやく」「迷いが出たら売れ」「引かれ玉は投げよ」等々たくさんあります。
多くの投資家がロスカットの大切さについて名言しているので、しっかりと先人の言葉から学び、今後のデイトレードにしっかりと生かすようにしましょう。
デイトレードにおける資金管理のルールを決める3つの目安
- ワントレードで発生する損失額を想定する。
- コントロールできる許容量・資金の範囲で株を買う。
- 銘柄の値動きクセや値幅の特徴を把握する。
デイトレ初心者の方はもちろん、チャート分析の方法や取引テクニックは詳しいのに、『なぜかトレード成績が伸び悩んでいる』という方まで。
リスクを軽減して利益を最大化させるきっかけは、資金管理という株取引の金銭感覚を見直すことにあるかも知れません。
一概に株価が何%下がったらロスカットするべきとは言えませんが、ロスカットのタイミングについて、BNF氏は“想定より下がった場合”としています。
米国の投資家で世界的に有名なウォーレン・バフェットの名言に“ルール1:損しないこと、ルール2:ルール1を忘れるな”というのがありますが、株式投資は誰しも資金を増やすために行うものだと思うので、ロスカットが遅れ資金を大きく減らしてしまわないように、デイトレードを行う際は、自分なりに資金管理のルールを予め決め、決めたルールをしっかりと守りトレードするようにしましょう。
デイトレ株初心者入門
5.取引コストを抑えた証券会社を選ぶ
1日の取引回数が多くなるデイトレードの場合、証券会社に支払う手数料がジワジワと資金を圧迫していきます。
こうした取引コストの負担を軽減するには、取引金額や投資スタンスに合った証券会社を選ぶことが重要です。
証券会社によって提供サービスの名前や手数料の金額が違いますが、大きく「約定ごと」と「1日定額」の2種類のプランが一般的です。
デイトレードの場合は、1日定額プランの手数料を基準に比較するといいでしょう。
また、複数の証券口座を開設して、手数料の安さだけでなく「使いやすさ」「操作性の高さ」を確認してみるのもおすすめです。
仮に複数の証券口座を開設したからといって、特別な費用が発生することはありません。
なので「手数料の安さ」「取引のしやすさ」をみて、使い勝手のいい証券会社をメインの口座にしましょう。
デイトレ株初心者入門
6.スピード感に慣れる
デイトレードに適した銘柄の特徴として、“1日の値動きが大きく出来高も多い(流動性が高い)”というのがありますが、デイトレ銘柄を選ぶ基準となるのが以下の3点です。
デイトレ銘柄を選ぶ際の基本的な3つの基準
- 取引が活発(出来高が多い)銘柄
- 株価の値動きの幅が大きい銘柄
- 板に注目がたくさん入っている(板が厚い)銘柄
この3つの基準を満たすことで、「買いたいとき・売りたいときに売買できる(流動性が高い)」デイトレ銘柄を選ぶことが出来ます。
また、流動性の高い銘柄の中でも、東証一部市場と新興市場(マザーズ・JASDAQ)の銘柄では、値幅の大きさや値動きのスピードが極端に異なります。
そのため、デイトレード初心者の方はまず、東証一部の大型株に限定した値動きから慣らすようにはじめ、株価の変動が激しく値が飛びやすい新興市場へとチェックする銘柄を移して行くのがオススメです。
株初心者の方はデイトレードのスピード感に慣れるよう、流動性がある新興株の「1分足」「5分足」の動きを見てみることから始めてみるといいかもしれませんね。
証券会社のランキングを使ったデイトレ銘柄の選び方
デイトレ銘柄を選ぶ基準が分かったとしても、「多くの銘柄から絞り込むのは大変…」と思う方も多いのではないでしょうか。
そんな方は、証券会社が提供するデイトレ向けの取引ツールを活用するといいでしょう。
松井証券が提供する「デイトレ適正ランキング」を例にすると、デイトレ銘柄の特徴である「値動きの大きさ」「流動性の高さ」を数値化し、ランキング形式で表示することができ、今、盛り上がっている旬なデイトレ銘柄をいち早く見つけることができるのです。
初心者の方はまず、“デイトレ銘柄を良く観察して触れること”が大切です。
「1分足」や「5分足」を観察することを続けていけば、その銘柄特有のクセ(活況になる時間帯や値幅の上限)が少しずつ見えてくるはずです。
デイトレ株初心者入門
7.デイトレードに適したパソコンとトレード環境
これからデイトレードを始める初心者の方であれば、まず銘柄の値動きや取引スピードに慣れることが大切になるので、パソコンとモニター1台ずつあれば十分です。
デイトレーダーのトレード環境(パソコンやモニター設備)と言えば、複数のマルチモニターが壁全面に広がるプロ仕様のディーリングルームを想像するのではないでしょうか?
なぜデイトレードにはこうした複数のパソコン・モニターの設置が必要になるかというと、売買に必要な情報をいち早く入手して、ムダな動きを省いた取引を行うためです。
デイトレードは1分1秒でも早いトレードが有利になってきたりするので、売買のタイミングを少しでも逃さないよう、パソコン・モニターを複数設置し監視銘柄のチャートを表示しておくのがよりベターって感じですかね。
デイトレードする上でパソコン・モニターを複数設置するメリット
- デイトレードに必要な情報を多く表示することができる。
- チャートや板情報など、重要な指標を1画面で大きく表示できる。
- 画面の切り替えが不要なので、瞬時に取引の判断ができる。
上記のような点がデイトレードを行う上でパソコン・モニターを複数設置するメリットとして挙げられます。
デイトレードの値動きや取引スピードに慣れるまでは、1日の取引回数や株の保有数が多くなることは早々無いはずです。
なので、初心者の方が始めから上記の環境設定を準備する必要はありません。(費用も掛かりますので。)
初心者の方はまず、1台のパソコンを使って慣れることから始めましょう。
相場への慣れとスキルが上がるにつれて、取引に必要となる情報が増えてくるはずです。
スキルの上達に合わせてより良いトレード環境を作っていくといいでしょう。
デイトレ株初心者入門まとめ
「株初心者がデイトレードを始める為の入門知識」をご紹介しましたがいかがでしたか?
デイトレードを始めるための情報をネット検索していた時に比べれば、分からないことや不安なことが少しは解消されたのではないでしょうか。
今回ご紹介した7つの項目は、あくまでデイトレードの入門編として基本的な情報をまとめたに過ぎません。
この他にも、トレード手法やチャート分析の方法を詳しく解説する専門書や、株初心者の為の心構えをまとめた情報サイトなど、デイトレードをより良いカタチにする、優れたノウハウが世の中にはたくさんあります。
当サイトでも、デイトレードに役立つ様々な情報を随時更新していきますので、そちらも是非チェックしてみて下さい。
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