「デイトレード(day trader)」とは、株式の売買を翌日に持ち越さず、その日のうちに取引を完結させるトレードのことを言います。
資産160万を200億にしたジェイコム男こと「B・N・F(ビー・エヌ・エフ)」氏や、国内市場を動かすとも言われている「cis(シス)」氏など、国内トップクラスのデイトレーダーの活躍を見て、デイトレードを始めてみたいと思われた方も多いのではないでしょうか?
デイトレードに注目や関心が高まる一方で、株初心者の第一印象は「始めるために大きな資金が必要そう」であったり「中長期投資と比べてリスクが高そう」など、ネガティブなイメージになりがちです。
世間のイメージとは反対に、デイトレードは資金効率の良さから小額からでも投資をスタートでき、リスクコントロールもし易い初心者でも始めやすい投資手法です。
このページでは、デイトレードを始めるために必要な基本的な知識として、その特徴や魅力・他のトレード手法との違いなどをご紹介します。
このページで分かるデイトレのこと
デイトレードは資金効率とリスク管理に優れた投資手法
デイトレードという投資手法には、大きく2つの特徴があります。
まず一つ目は「株式の売買をその日のうちに完結させ、翌日にポジションを持ち越さないこと」。
そして、もう一つが「同じ資金を取引時間内で繰り返し回転売買させること」です。
デイトレードはこの2つの特徴によって、リスクの大半を株価の変動に限定した取引ができ、資金効率の良さから小額でも利益を積上げることを可能としています。
このように、その日のうちに売買を完結させ運用益を上げる投資家のことを「デイトレーダー」と呼びますが、ブログやSNSで注目されるデイトレーダーの中には、専業主婦からサラリーマンなど、職業や生活環境を問わず兼業で取引している方も多くいます。
こうした兼業トレーダーの大半は、デイトレードの優れた特徴を有効に活用し、隙間の時間を使って利益をコツコツと積上げているのです。
デイトレードはループトレードで資金効率を高め小額でも利益に変えれる!
デイトレード人気の理由のひとつは、資金効率が良く小額資金からでも投資ができることです。
この資金効率の良さには、現物取引と信用取引を上手く使いわけた「ループトレード(日計り取引)」が大きく関係しています。
ループトレードとは、同じ資金をつかって銘柄を乗り換えながら繰り返し取引する、現物取引における売買手法のことを言います。
デイトレードはこのループトレードを活用することで資金効率を高め、少ない資金でも利益に変えていくことができます。
また、資金効率をさらに良くする方法が、現物取引と信用取引をあわせたループトレードです。
現物取引では、1日のうちに同じ資金で同じ銘柄を何度も売買することは「差金決済取引」に該当し法律で禁止されているので、行うことが出来ません。
この差金決済取引の問題を解決させる方法が、現物取引だけではなく信用取引も取り入れたループトレードです。
信用取引の場合は、銘柄の乗り換えはもちろん、同じ銘柄を何度も回転売買することが可能となり、資金効率をさらに高めたトレードができるようになるのです。
デイトレードは、この2つのループトレードを使いわけることで資金効率を良くし小額資金からでも利益をコツコツと積上げることを可能にします。
デイトレードはオーバーナイトリスク(持ち越しリスク)なし!リスクの大半を株価の変動に限定
デイトレードは、ポジションを翌日に持ち越さないことで「オーバーナイトリスク(持ち越しリスク)」を取らず、リスクの大半を株価変動に限定したトレードを行うことが出来ます。
「オーバーナイトリスク(持ち越しリスク)」とは、株価を翌日に持ち越すことで発生するリスクのことで、取引時間外に起こる欧米市場や為替相場の急変、大引け後のネガティブなニュースや悪材料の発表など、多くの投資家が抱える株価急落の危険性です。
1日の取引時間中に注文から決済までを完結させるデイトレードは、こうした取引終了後に発表される国内外の経済指標や企業業績などの影響を受けない利点があります。
つまり、デイトレードはリスクの大半を株価の変動だけに絞った取引を行うことができます。
逆に中長期投資の場合は、国内外の経済指標はもちろん、金利や為替などの変動リスクや企業の倒産リスクなど、株式の保有期間が長ければ長いほど株価への影響とリスクは高くなるのです。
短期トレードの種類「スキャルピング・デイトレード・スイングトレード」と投資手法の違い
株式投資には、短期・中期・長期といった株式の保有期間に応じた投資スタイルがありますが、デイトレードは「短期トレード」に分類される取引手法です。
また、短期トレードは保有期間の違いによって、3種類の投資手法「スキャルピング」「デイトレード」「スイングトレード」に分類されています。
トレードスタイル | 取引時間 | 手法・特徴 |
---|---|---|
スキャルピング | 数秒~5分程度 | 株式だけでなくFX取引でも良く使われる手法。主に1分足や5分足チャートを指標にし、数秒から5分ほどで取引を完了させる。レバレッジ(信用枠)を活用したトレードで、小さい利幅を積上げるスタイル。 |
デイトレード | 数分~数時間 | 売買をその日のうちに完結させ、ポジションを翌日に持ち越さない手法。リスクの大半を取引時間内の値動きに限定させることができ、数分から数時間(取引終了まで)の値幅で利益を上げるスタイル。 |
スイングトレード | 数日~数週間 | 数日から数週間ほどポジションを保有し、相場の波(トレンド)に合わせ銘柄を乗り換えながら値幅を狙う手法。スキャルピングやデイトレードに比べて利益の幅が大きい反面、リスク管理が難しい。 |
どのトレードスタイルにもメリットとデメリットがあります。
大切なことは、自分の生活環境や生活スタイルに合った取引手法を採用し、取引ルールを安易に崩さないことです。
億り人のデイトレードのやり方
デイトレードの資金効率の良さやオーバーナイトリスク(持ち越しリスク)がないことや、スイングトレードやスキャルピングとの違いなどについて書きましたが、これからデイトレードを始めようと思われる方が知りたいと思われるのは“デイトレーダーが実際にどのようにデイトレして利益を積み上げているのか”についてではないでしょうか。
デイトレードはデイトレーダーによってやり方も様々で、朝寄り付きから30分~1時間だけするという人もいれば前場も後場もとにかく動きがある銘柄を狙うという人もいるかと思います。
日経マネーで億り人「メガヴィン」さんのやり方が紹介されていましたが、デイトレーダが実際にどの様にデイトレし利益を出しているかについて知りたいと思われる方は、日経マネーの記事『資産4億円の投資家 「取引は数分、勢いに乗る」』がとても分かりやすくて参考になるのではないでしょうか。
メガヴィンさんに限らず、デイトレーダーの多くの方は企業研究などはせずに、とにかく勢い(値動き)がある銘柄の値幅を狙われる方が殆どではないかと思います。
日々デイトレを行っていると分かってくることかと思いますが、寄り付き9時~10時頃と、大引け前14時半~15時迄が1日の中で出来高が多い時間帯です。
メガヴィンさんは資金100万円を10年間のデイトレードで4億円にされた凄い方ですが、投資仲間からの助言を参考に取引を重ねているうちに、自分なりの勝ちパターンができたようです。
日経マネーではメガヴィンさんやり方2パターン、「GD(ギャップダウン)からの戻り狙いのやり方」と、「翌日のGU(ギャップアップ)狙いのやり方」が紹介されてますが、メガヴィンさんのデイトレのやり方は投資家心理の動きを上手く狙ったやり方じゃないでしょうか。
GD(ギャップダウン)とは:当日の始値が前日の終値より安い株価で寄り付くこと。
GU(ギャップアップ)とは:当時の始値が前日の終値より高い株価で始まること。
「デイトレードとは」まとめ
デイトレードとは、簡単に一言でいうと“ポジションを翌日に持ち越さず、当日で売買を完結させる投資手法のこと”ということになりますが、“当日中に限ったトレードでも、そのやり方は人それぞれ”というのが面白いですね。
株初心者の方でも、長くデイトレードを行っていくことで、自分なりの勝率が高いトレードのやり方ができてきたりするのではないでしょうか。
デイトレードは資金効率が良くリスク管理に優れた特徴をもつため、誰もが持つ悩み「資金量」と「損失幅」を大きく軽減することができるトレード手法とされています。
この優れた特徴を活かし、デイトレードを新たな収入源に加えるためには、正しい知識とトレード環境が必要です。
日経マネーで掲載されていたデイトレーダー「メガヴィン」さんのデイトレードのやり方を紹介しましたが、是非、当サイトの他の記事も参考にして、デイトレードに関する知識を深めて下さい。
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